アトピー薬
薬物療法の基本は以下の通りです。
☆ステロイド外用薬は強さ、軟膏、クリームなど剤型がいろいろあるので重症度に加え、個々の皮疹の部位と性状及び年齢に応じて選択する(表1)。強度と使用量をモニターする習慣をつける。長期使用後に突然中止すると皮疹が急に増悪する事があるので、中止あるいは変更は医師の指示に従う。
☆ステロイド外用薬は顔面にはなるべく使用しないようにする。使用する場合でも、可能な限り弱いものを短期間にとどめるよう気を付ける。
☆症状の程度に応じて、適宜ステロイドを含まない外用薬を使用する。
☆必要に応じて抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬を使用する
☆使用状況と症状の推移によって外用の変更を考慮する。
☆長期間のステロイドの内服は全身的な副作用の発現を引き起こし、アトピー性皮膚炎の治療としては、外用療法に比べて危険性の方が高いと考えられるので、最重症例に一時的に使用することはありますが、原則としては使用しません。
☆薬物療法の基本を、重症度別に概略を示しますが ( 表3 ) 、 1 − 2 週間をめどに十分な効果が認められた場合にはステップダウン(より弱い治療の選択)し、逆に十分な効果が見られない場合にはステップアップ(より強い治療の選択)します。 ☆ 16 歳以上の場合には免疫調整剤であるタクロリムスの外用(プロトピック)が 1999 年 11 月から使用できるようになり、特に顔面、頸部の症状に有用性が認められています。
☆主なステロイド外用薬の臨床効果分類
( これは一例であり効果が若干異なる分類もある。また軟膏、クリームなど基剤の違いにより効力が異なるものも見られる。 )
I群 ストロンゲスト ( カッコ内は代表的な商品名 )
プロピオン酸クロベタゾール ( デルモベート ) 、酢酸ジフラゾロン ( ジフラール、ダイアコート )
II群 ベリーストロング
フランカルボン酸モメタゾン ( フルメタ ) 、酪酸プロピオン酸ベタメタゾン ( アンテベート ) 、フルオシノニド ( トプシム、シマロン ) 、ジプロピオン酸ベタメタゾン ( リンデロンDP ) 、ジフルプレドナート ( マイザー ) 、ブデソニド ( ブデソン ) 、アムシノニド ( ビスダーム ) 、吉草酸ジフルコルトロン ( ネルゾナ、テクスメテン ) 、酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾン ( パンデル )
III群 ストロング
プロピオン酸デプロドン ( エクラー ) 、プロピオン酸デキサメタゾン ( メサデルム ) 、吉草酸デキサメタゾン ( ボアザ、ザルックス ) 、ハルシノニド ( アドコルチン ) 、吉草酸ベタメタゾン ( リンデロンV、ベトネベート ) 、プロピオン酸ベクロメタゾン ( プロパデルム ) 、フルオシノロンアセトニド ( フルコート、フルゾン )
IV群 マイルド
吉草酸酢参プレドニゾロン ( リドメックス ) 、トリアムシノロンアセトニド ( レダコート、ケナコルトA ) 、ピバル酸フルメタゾン ( ロコルテン ) 、プロピオン酸アルクロメタゾン ( アルメタ ) 、酪酸クロベタゾン ( キンダーベート ) 、酪酸ヒドロコルチゾン ( ロコイド )
V群 ウィーク
プレトニゾロン ( プレトニゾロン ) 、酢酸ヒドロコルチゾン ( コルステ )
保湿を目的とした主な外用薬 ( カッコ内は代表的な商品名 )
ワセリン、亜鉛華軟膏、親水軟膏、尿素含有軟膏 ( ウレパール軟膏、ケラチナミン軟膏、パスタロンソフト、パスタロン10ローション、パスタロン20、パスタロン20ソフト ) 、ヘパリン類似物質軟膏 ( ヒルドイド軟膏、ヒルドイドソフト ) 、アズレン軟膏 ( アズノール軟膏 )
抗ヒスタミン薬
マレイン酸クロルフェニラミン ( ポララミン ) 、フマル酸クレマスチン ( タベジール ) 、塩酸ホモクロルシクリジン ( ホモクロミン ) 、塩酸ヒドロキシジン ( アタラックス ) 、塩酸シプロヘプタジン ( ペリアクチン ) 、メキタジン ( ゼスラン、ニポラジン )
抗アレルギー薬
−抗ヒスタミン作用をもたないもの
トラニラスト ( リザベン ) 、トシル酸スプラタスト ( アイピーディー )
−抗ヒスタミン作用をもつもの ( 第2世代抗ヒスタミン薬 )
フマル酸ケトチフェン ( ザジテン ) 、オキサトミド ( セルテクト ) 、塩酸アゼラスチン ( アゼプチン ) 、フマル酸エメダスチン ( ダレン、レミカット ) 、塩酸エピナスチン ( アレジオン ) 、エバスチン ( エバステル ) 、セチリジン ( ジルテック ) 、塩酸オロパタジン ( アレロック )
☆軽症・・・内服薬 必要に応じて抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬
☆中等症・・内服薬 必要に応じて抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬
☆重症・・・内服薬 全年齢
ステロイドを含まない外用薬
必要に応じてステロイド薬 ( マイルド以下 )
外用薬 2 歳未満 ステロイド外用薬 ( ストロング以下 )
2 − 12 歳 ステロイド外用薬 ( ベリーストロング以下 )
13 歳以上 ステロイド外用薬 ( ベリーストロング以下 )
☆最重症・・・内服薬 2 歳未満 ステロイド外用薬 ( マイルド以下 )
2-12 歳 ステロイド外用薬 ( ストロング以下 )
13 歳以上 ステロイド外用薬 ( ベリーストロング以下 )
外用薬 2 歳未満 ステロイド外用薬 ( ストロング以下 )
2-12 歳 ステロイド外用薬 ( ベリーストロング以下 )
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